よい広告の選び方

住宅を購入するときは、まず不動産広告を見ることから始まります。新聞広告や住宅情報誌が一般的ですが、不動産会社や信託銀行の店頭広告を見ることもできます。はやる気持ちを押えて、広告は慎重に点検したいものです。

●オトリ広告に注意

不動産広告の広告文の書き方については、不当景品類及び不当表示防止法に基づく公正競争規約により自主規制が行われています。しかし、現実には不当な広告の多く見受けられます。そのうち、特に悪質なものの一つがオトリ広告です。
オトリ広告とは、@売るつもりのない物件、A売ることのできない物件、B実際にありもしない物件をスーパーマーケットの目玉商品のように表示し、客をおびきよせることだけを目的とした広告です。これは、広告につられてやってきた客に「その物件はもう売れてしまいました。別のよいものをお見せします。」といって、まともに広告したのでは客がつかないような物件を言葉巧みに売りつける手口です。
不動産に格安品や掘出物はありません。怪しい広告には手を出さないよう心がけましょう。

●良い広告とは

それは、正確で情報量の多い広告です。広告を見ただけで
直接現地に行くことができる広告、登記などを調べることができる広告などは良い広告といってよいでしょう。

 広告のチェックリスト
業者の取引態様 売主、買主、媒介、代理の別が表示されているか。
業者の免許証番号 無免許業者とは取引しないこと。
物件の所在地 分譲物件は地番まで表示されているか。
分譲物件以外は丁目まで表示されているか。
交通等の利便 最寄り駅から物件までの距離、所要時間(※徒歩・バスの別)
※徒歩所要時間80mを1分で計算してある。
価格 最低価格、最高価格、平均的な価格帯(最多販売価格帯)
前面道路の状況 公道か私道か、私道負担があるか。
権利 通常は所有権。賃借権等のこともある。
地目 通常は宅地。田、畑の場合は要注意。
ローン 金融機関名、融資額、利率、貸付期間、提携か紹介か。
法令に基づく制限 用途地域や建ぺい率など。市街化調整区域の場合は要注意。
許可番号 物件に必要な宅地造成、建築確認などの許可番号。

中古住宅の広告などでは、チェックリストにあるような詳しいことはわかりません。詳しく知りたい場合は電話でよく確かめてください。良心的な業者は、あなたに必要な情報と考える時間的ゆとりを与えてくれます。